〜憑神ビリヤード事変〜
作:彗嵐
最近ビリヤード台があるバーでバイトを始めた友人…… しばらくするとやたら9と言う数字にこだわりを持ち始めた…… 今度おごるからバイト先に遊びに来てくれと言われた私は、とりあえず来週末にでも行ってみることにした。 ――――― 行って見るとなかなか小洒落たバーじゃないか。客は各々酒場のBGMを楽しんだりグラスを傾けている。 友人は9をあしらったデザインのアクセをつけてギャルソンスタイルで働いていた。 「今日はマスターの許可も得たし私がカクテル作るからゆっくりしていってよ」 せっかくなので、行為に甘えるとしよう。 ふと店を見渡すと店員さんたちはみんな数字をあしらったデザインのアクセをつけている様だ。 1〜15か……名札みたいなものだろうと納得する。 ふと店の奥の方を見る古ぼけたビリヤード台でビリヤードをプレイしている女性ハスラーと目が合う……。 こちらに気づいた彼女は軽く笑顔で会釈しまた、台に向かった。 「あの人がこのバーのマスター、ずっと夢だったビリヤードが楽しめるバーを開きたかったんだって、すごいよね」 そういう友人の表情は憧れとも恋慕ともつかないものだった……。 んっ………どうやら少しはめをはずして飲みすぎてしまったようだ……。 「あわわ、大丈夫?」 そう心配そうに声をかける友人の口元に薄暗い笑みを見たような気がしながら私の意識は闇に落ちた……。 ――――― (コノコガアタラシイナカマ?) (ソウミタイHチャンガツレテキタッテ) (ナカヨクナレタライイナァ) ぼそぼそと囁く声に私は目を覚ます……。最初に目に入ったのは緑の平野? 違うどうやら私はビリヤード台にうつ伏せに寝かされているようだ……。 ってこの感じまさか・・・裸っ!? 起き上がろうとするも、手足は台の穴の部分に固定されてしまっている。 「ウフフ……メガサメタカシラ?」 かけられた声に思わず顔をあげるとそこには…………。 バーのマスターの顔をした化け物がいた…… 「ムスメヲフヤシスギテモウまりょくガぱんぱんナノ…アナタハイイ器ニナッテクレソウナノヨネ」 化け物はそうわたしに言うとキューとなってる腕を器用に使い白い玉を持ち上げる。 「やっやめ…むぐっ」 私の口に白い玉が押し込まれる。 吐き出そうにも口の中に張り付いたかのように動かせれないっ!! 目を白黒させる私なんかお構いなしに化け物は子供?達話しかける。 「サァゴハンノジカンヨ」 化け物がキューで私の口に押し込んだ玉を突く!!その度、私のからだからなにかがぬけていって……。 ……まわりのこたちはわたしのからだからでてったたまをたべちゃって………。 どんどんわたしからなにかがぬけてく………あれ…?わたしって……なに…? ………… 「貴女ハワタシノカワイイ娘ヨ」 ………うん ………わかったよ、ありがとう"おかあさん"・・・・・・。 ……わたしのおくちにいれられたしろいたまがとけてからだぬがれこむ……。 ……わたしのからだのなかにはいってく……。 …わたしは…………おかあさんの……ちからをもらう……。 わたしのからだはとろりととけて、びりやぁどだいとひとつになって……………。 ……… 「キコエルカシラカワイイワタシノ娘」 …………ハイオカアサン………… 「モットモットオオキクナリナサイ、タベテナカマヲフヤシナサイ」 …………ワカッタヨオカアサン………ワタシモオナカガスイテキチャッタシ……。 ――――― んっ………なんか変な夢を見たような……。酔いつぶれちゃったのかな? 「あら、目を覚ましました?いきなり倒れるから事務所の方で介抱させていただきましたわ」 マスターが私にそういう、そのあと少し話して礼を言ってから、私は家に帰ることにした…・・・。 うぁ今日の講義間に合わないじゃん・・・そう思いつつ、ふと店から出るとき窓に映った私の瞳が勾玉に見えたような気がしたけど、気のせいだろう……。 しかしビリヤードって面白そうだな またこのお店に来て今度はマスターに御教授願おう……。 終 |